子育てとお金に関するニュースは世の中にたくさんあふれています。
そして、そういったニュースの多くが、
- 子育てには膨大なお金がかかる
- 所得が少ない世帯は子どもを育てることが難しい(もしくは子を持つことが難しい)
- 所得の多さだけでなく、職や収入の安定性も大切(子ども成長にあわせて学費などの費用がかさむため)
といったことを、直接的か間接的かはニュースによって差はありますが、示唆しています。
※なお、私が上記で言及したニュースとは以下のような以下のようなものです
- 「子育て世帯、所得は一般の1.4倍 世帯数初の1000万割れ」日本経済新聞
- 「子育て費に世帯の6割が第1子を“産めない”現実…32歳コンサル男子の悲鳴」(LIFE INSIDER)
- 「調査から判明!年齢別「子育て費用」シミュレーションで月々の総額を計算しよう」(HugKum)
- 「子育てに必要な費用ってどのくらい?0歳~22歳までの合計金額とは」(Like U)
こういったニュースをみて私が率直に思うこと
まず結論ですが、
「こういったニュースの基本的な方向性は同意、でもすべての人にあてはまる絶対的な内容ではない」
というのが、実際に子ども二人を少ない所得&東京23区で育ている私の所感です。
具体的にこれはどういうことか。以下で説明致します。
同意する方向性は
子育てに大きなお金がかかるというのは間違いありません。これは私も完全に同意です。
世帯を構成する成人全員が節約の達人とかでない限り、世帯の人数が増えるたびに支出が飛躍的に増えます。
また、子育て費用は事前に見積を作成し、子どもが小さいうちから計画的に貯めておく必要がある、というのも完全に同意です。
特に高校~大学の学費(教育費)はその場ですぐに準備出来るような金額ではないので、事前に準備しておかないと大変なことになります。
絶対的な内容でないと感じたのは
子育てに大きなお金がかかるのは同意ですが、その金額だったり内訳に関しては全員にあてはまるものではないと感じました。
例えばですが、上にリンク先をのせたうちの一つ(Like U)の記事にある、
保育所・幼稚園児(0~5歳)の【第1子1人当たりの年間子育て費用額】をみてみますと以下のようになっていました。
※金額は見やすくするために概ねにしてます/項目(縦軸)は参照元から一部省略しています
全員にあてはまらない=人によって変わる
では、私が上記の参照元の年間の子育て費用額で全員にあてはまらないと感じた部分はどこか?
それは以下の項目です。
●保育費
保育費は保育園の場合、住民税の金額と比例します。つまり、所得が少ない場合、保育費も劇的に少なくなります。
なお、私の長男の保育費は、具体的な金額伏せますが、数千円程度です。
もし次男が無事保育園に入園出来た場合、長男と次男の合算の保育費でも一万円を超えません。
●レジャー・旅行
これはその人(親)の人生観によりますが、未就学児のレジャーや旅行に年間14万円は私は予算を取りすぎだと感じます。
子どもの教育的な意味で、レジャーや旅行はちゃんと連れていってあげた方がベターだとは思いますが、かならずしも豪華な旅行であったり、有名人気レジャースポットに連れていかないといけないということでありません。
レジャーに連れていくにしても、お金のかかりにくい、近場のスポットを探してそこに連れていけば、大幅に節約することが可能です。
●生活用品費、食費
これも家庭(生活)環境によると思いますが、幼児の生活用品はドラッグストアの安売りを上手く使えばこんなにかからないと思います。
おむつ代は確かに結構かかってしまいますが、それでも月に7500円近い生活用品費はとりすぎだと感じますし、おむつが外れた後なら劇的に安くなると思います。
(おむつが外れた後の幼児一人の生活用品費なんて月に2000円もかからないのでは???)
食費も、生活用品費ほどではないですが、自炊をしっかり行えばもう少し安くなると感じます。
●子ども用の貯金
単純な貯金でしか計算していない点が気になります。
ジュニアNISAを活用&平均の年間利回りを5%で設定した場合、
投資元金40万円の場合→年間の利益は2万円
投資元金80万円の場合→年間の利益は4万円
投資元金160万円の場合→年間の利益は8万円
投資元金240万円の場合→年間の利益は12万円
となります。
しかも上記は単利での利益計算なので、複利運用すれば年を重ねるごとに利益がどんどん増えていきます。
つまり、ジュニアNISAを上手く活用すれば、少ない投資元金で始めたとしても、複利運用で子ども用の貯金(資産)を構築することが可能です。
※2024年以降はジュニアNISAは新規で投資できなくなりますので、親名義の新NISAで準備する形になります
実際に計算してみたところ・・・
私の3歳長男の年間の子育て費用額を見積もってみたところ、約52万円となりました。
なんと、記事にのっていた金額と約70万円も差が出ております(;^ω^)
単純計算にはなってしまいますが、子どもが二人だった場合、記事の金額と約140万円の差になってしまいますΣ(・□・;)
※実際は長男の使いまわしを考慮すると、次男の子育て費用はもっと低額になるので、もっと記事の金額と差が出てきます
私の言いたいこと
ここまで長ったらしく書いてしまいましたが、私が言いたいのは、
子育ての費用を煽るニュース(記事)で紹介されている金額は中央値であることが多く、かなりやりくりの余地がある
ということです。
また、私が声を大にして言いたいのが、
所得が多くて安定している世帯のほうが子育てをしやすいのは間違いないですが、そうでなくても子育ては可能である
ということです。もっと言えば、
所得が少なくて不安定な非正規労働者だったとしても、しっかりした家計管理と計画的な資産運用を駆使すれば、子育ては全然無理ではないと感じます