少ない所得で生活していくには、支出を管理していくことが必要です。
我が家は支出を把握し、コントロールをしていかないと支出の少なさゆえに簡単に赤字になってしまうからです。
そこで、以下にて私の支出の管理方法や考え方を、私の経験に基づいて紹介します。
支出の管理にはこれが必須
まず支出の管理に絶対に必要になるものを記します。それは「家計簿」です。
多くのマネー系の発信者が言及している項目で、ありきたり感がすごくありますが、家計簿は支出の管理には必須です。
何事もそうですが、内容があやふやなままでは管理をすることは困難です。家計簿をつけて内容を把握することが必要となります。
家計簿のスタイルは様々・・・
ただ、一概に家計簿といっても色々なものがあります。
使った金額をただひたすらExcelなど記入するシンプルなものから、マネーフォワードなど有名なアプリを利用して作成するものまで、色々なものがあるかと思います。
そのため、単純に家計簿をつけると言っても作成する目的を明確にし、その目的に沿って作成しないと使いづらくなってしまいます。
家計簿の目的
家計簿を作成する目的は支出の管理で、具体的には支出の把握とコントロールです。
特に重要になってくるのはコントロールです。
支出の把握だけでしたら、だいたいの家計簿で出来ると思います。正直どんな作り方をしても問題ないかと思います。
ただ、コントロールしようと思ったら話は変わってきます。
なので、ここからは支出をコントロールしやすい家計簿について記載します。
コントロールするためには
私がコントロールしやすいと感じている家計簿は「MoneySenseCollege」というyoutubeチャンネルで紹介されていた「QGS]という考え方を用いたものです。
このQGSの詳細に関しては以下のリンク先の動画にて詳細に説明されているので、興味のある人はご覧ください。
詳細を飛ばして私なりの解釈で簡略化して記載しますと、
投資や貯蓄含めて、支出の内容に応じて4つの属性にわけ、その4属性をバランスのよい配分になるように支出をしましょうというのが、私のQGSの解釈です。(4属性は固定費、変動費、自己投資、貯蓄/投資です。)
QGSの具体例を挙げると、手取りの月の世帯収入が40万円だったら、固定費10万円、変動費10万円、自己投資10万円、貯蓄/投資10万円にしましょうね、といった感じです。
私はこのQGSの考え方を取り入れて支出のコントロールを試みています。
※「MoneySenseCollege」のサイトでQGS家計簿のフォームを無料でダウンロードできます
なぜQGSに基づいた家計簿が支出のコントロールをしやすいのか?
QGSが支出をコントロールしやすい理由は、収入をベースにして各属性ごとの具体的な金額が算出できるからです。
先ほどの具体例からさらなる例を挙げてみましょう。
固定費に入ってくる代表的なファクターは住居費と保険です。
もし上記の例(手取りの世帯月収が40万円)で家賃が15万円だったらどうでしょう?家賃だけで固定費が目安の10万円を超えてしまっていますね。
ここから、手取りの世帯月収40万円の世帯には家賃15万円は高すぎる家賃であると言えるかと思います。
また、家賃だけでなく保険も固定費の対象に入りますから、仮に家賃が7万円だったとしても月の保険料の支払いが5万円だったら、やはり固定費が高すぎるということになってしまいます。この場合は保険料の月5万円が高すぎるということが言えるかと思います。
このように固定費だけでなく、変動費や自己投資など、各項目ごとにお金を使いすぎ、使わなさすぎ、がビジュアル化されるのがQGSの家計簿なのです。
自身の生活環境にあわせてカスタマイズすることが重要
ここまで全面的にQGSを私は肯定的に書いていますが、そのまま妄信しているわけではありません。
もちろん、理想を言えば各属性が25%ずつになっている家計の方が私も良いものであるとは思います。
ただ、現実問題として、なかなか理想を実現するのは難しいこともあります。
実際、我が家の場合、現段階(2023年段階)だと固定費と変動費の合算が65%近くになっています。
これは、子育てのしやすさ(保育園や買い物のしやすさ)や家族の通院事情やライフステージのフェーズなどの理由から、収入に見合わない家賃を私が許容してしまっているからです。言い換えると、私は固定費(家賃)のバランスがとれないことを受け入れて、それ以外の部分で上手くコントロールしていく方針にしています。
支出をコントロールするには
ここまでQGSや私のQGSの取り入れ方を記載してきました。
では具体的に私はどのように支出をコントロールしているかを記載します。
先述した通り、QGSに沿って家計簿を作成すると各属性ごとの支出バランスがビジュアル化されます。
つまり、そこから支出のリバランスをすることも出来ます。
まず直近一年間分の家計簿を作成し、各属性/項目ごとのバランスを確認。その実績値をもとに、理想の家計バランスに近づけるようにリバランスを行う。そのリバランスした家計簿を次の一年間の目標として運用する、といった感じのことを行います。
これをすると、各項目の目標金額(いくら以内に抑えればOKという目標)が作れます。
これが私の考える支出のコントロールです。
食費、日用品費、被服費などは、ひと月(もしくは年間)でいくらまで使ってOKなのかがわかると賢い買い物がしやすくなります。
重要なのはコントロール
私の経験をもとに手段ベースの記載をしてきましたが、肝要なのは繰り返しになりますが、コントロールです。
支出のコントロールが出来ればQGSにこだわる必要は全くありませんし、やり方は自由です。
ただ、少ない収入で生きていくためには支出のコントロールは必須ですので、私と同じような経済状況の方は支出のコントロールを意識するようになってもらえると良いかと思います。