別の記事で投資の目的とリスク許容度について紹介を以前しましたが、今回はその続きで、リスク許容度に特化した更なる紹介をします。
なお、以前の記事はこちら。
リスク許容度の見積
まず最初に言ってしまうと、リスク許容度というものは正確に測定することは難しいですし、共通の単位などで客観的に評価されるものでもありません。
また、リスク許容度というものは年齢、家族構成、就業状況、収入、資産状況、などといった条件によって結果が変わってしまいます。
なので、同じ人でも30歳のときと50歳のときでは変わりますし、結婚前と結婚後でも変わりますし、子どもが生まれても変わります。
そのため、現状&未来の自分を自己分析し、主観的に見積していくものとなります。
なので、概ね〇〇%くらい、といった感じのざっくりとした指針程度で考えるものとなります。
初めての投資の場合はリスク許容度診断がオススメ
検索で「リスク許容度診断」と入力すると、金融機関や保険会社のリスク許容度が診断できるサイトが表示されます。
投資をこれまでやったことのない人(および投資歴がまだ浅くてリスク許容度になじみのない人)はこういった金融関連の企業のサイトを使うのがオススメです。
簡単なアンケートにサイト上で答えるだけでリスク許容度を見積もってくれます。
異なる3社のサイトで診断してもらった結果を照らし合わせれば、あなたに適した概ねのリスク許容度が提示されることになると思います。
投資しながらのリスク許容度の調整
さて、今回の記事で実は一番書きたかったのはこれです。
これまで私は、
投資を始める前に目的とリスク許容度をしっかり精査し、そのバランスをちゃんと検討してリスク許容度の範囲内に収まる投資をするようにしましょう
と書いてきました。
さらに、
リスク許容度は主観的な指針で、正確に、客観的に測定することは難しい
とも書きました。
そのため、
投資前の目的とリスク許容度の精査が間違っており、結果として不適切な投資をしてしまう
ということが出てきてしまいます。というかよくあります。
値動きの激しいグロース株に投資したが、想像以上の値動きでついていけなかった
最初はリスク許容度の範囲内だった投資対象が、買い増ししたことで投資金額総額が増えてしまい、あるときから許容出来ないリスクへと変わってしまった
こんなのは実際投資をしていたらよくあることなのです。
リスク許容度は高い精度で見積出来るものはないからこそ、見積ミスが出てしまうのは仕方ありません。大切なのは見積ミスが出た場合はそれを受け入れ、すぐに修正することなのです。
見積ミスでリスク許容度を超える投資をしているときに起こるサイン
理由はどんなものであれ、リスク許容度を超えてしまった場合、多くに人に共通して現れるサインがあります。
- 特に酷い下落局面でもないのに、ずっと値動きを気にしてしまう
- 投資のことで頭がいっぱいになり、本業(仕事や学業など)に集中できない
- 投資のことで頭がいっぱいになり、家族や恋人や友人と適切なコミュニケーションがとれなくなる(人づきあいが出来なくなる、会話が頭に入ってこない、など)
- ストレスによる害が体に出る(過食/拒食、不眠、肌荒れ、脱毛、嘔吐、など)
具体例をあげるとこんな感じでしょうか。要は過剰なリスクを負っていることで生活に支障が出だしたらアウトということです。
もし、投資をしていてこのようなサインが出てしまったら、今の投資を見つめなおしてください。
そして、リスク許容度を超えていると思ったら、すぐに修正をするようにしましょう。
まとめ
今回の記事は、投資のリスク許容度は事前に精査しても見積ミスすることがあり、投資しながら再点検し、必要に応じて都度調整していくことが必要、というものでした。
特に私のような労働の所得が少なく、子育てをしている身だと、頭で想像した以上に体がストレスを感じるリスク許容度は低いものだったりします。
投資をしていて異変だったり、恐怖を感じるようになってしまったら、その感情を素直に受け入れ、自分に適した投資を修正していくようにしましょう。
リスク許容度を超えた投資は破滅を招きますので、絶対に無茶はしないようにしましょう。